膝関節の障害

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膝関節の障害

ジャンパー膝・オスグッド・変形性膝関節症・X脚・O脚

膝関節は、下肢の症状では最も多く障害が起こる部位です。
筋肉に由来する症状(ジャンパー膝・オスグット等)と骨に由来する症状(変形性膝関節症、X脚、O脚等)があり、年齢や性別関係なく障害が起こる場所でもあります。

膝の障害に対しては【運動連鎖】をいかに把握する事が出来るかが重要になります。
膝関節は骨盤の向き・股関節の角度によって位置が変化するため股関節・腰、骨盤の状態が重要になります。

また、足を着いた際に起こる痛みに関しては、足の置く位置、足関節と足底の柔軟性なども関わってきます。
そのため、膝関節を治療する際には膝関節の治療はもちろん、周りの関節や筋肉の影響を踏まえて考察することが大切になります。

半月板損傷

半月板損傷の背景には前十字靭帯の機能障害や、全身のアライメントの異常が関わってきます。

膝蓋大腿関節障害

膝蓋大腿関節障害は膝蓋骨周囲の痛みや違和感が症状で、近年まで原因や病態がよくわからないとされてきました。しかし、画像診断の進化でここ数年で状態とその治療法が確立しつつあります。

ジャンパー膝・ランナー膝など

膝周囲の腱損傷は、その腱ごとに特徴があり、その特徴に合わせて治療計画が異なります。

膝の曲げ伸ばし

関節の動きには「転がり・滑り」が重要

膝関節における転がり・滑り

 
膝を曲げ伸ばしする際には、上図の様に「転がりと滑り」が必要となります。

特に滑りの動きは、転がりと比べて小さな動きではありますが、この動きがなくなると正座など膝を大きく曲げる際にスムーズな動きが出来ず、痛みや曲げられないといった症状に繋がります。
 

ロッキング現象

膝の引っ掛かり

大腿骨・脛骨の運動

 
膝のロッキングにおいて多いのが曲げた時の引っ掛かりです。
膝を曲げる際に引っ掛かりが起きる原因として
脛骨の前方移動制限・大腿骨の後方移動制限の2つが考えられます。

もちろん膝の前側の大腿四頭筋や裏側の大腿二頭筋の筋肉の状態も関係しますが、
マッサージや電気療法などで筋肉を緩める治療で変化がなかった場合は、このように骨自体の可動性を検査・治療する必要があります。
 

筋肉と神経

腰部と坐骨神経

坐骨神経

 
膝の曲げ伸ばしをする筋肉として
・大腿四頭筋(腿前)
・ハムストリングス(腿裏)
・下腿三頭筋(ふくらはぎ) があります。
これらの筋肉は「股関節~膝~足首」と広範囲にわたって付着している為、上手く使えないと、関節の動きも悪くなります。

また、筋肉に指令を出す神経は「腰~仙骨(骨盤)」にあります。
特に大きい神経である坐骨神経は、仙骨の状態によっては伝達を阻害されることが多いです。

この為、筋肉と神経のどちらか一つでも状態が悪くなると、思い通りの動きが出来なくなりますので、この2つを整えることが重要となります。
 

MRI画像を元にした診断と徒手療法

半月板には膝関節へ掛かる荷重ストレスを分散させるhoop機能というものがあります。
この機能が半月板損傷や逸脱によって破綻してしまうと、変形性膝関節症に発展していきます(急激な変形の進行の一因としてもhoop機能の破綻が関与していると言われています)。
 
その為、下のような画像が検査で判明したら、今のうちに出来る対応をしていく必要があります(MRIを提供してくれた患者様は、酷い変性は見当たらず経過観察となっていました)。
 
・荷重が偏らないように膝の使い方の再教育
・筋肉による膝関節の補強
・股関節や足関節といった関連部位の改善
 
など、様々な方法で状態を悪化させないようにしていきますが、『同じ症状』=『同じ問題』ではなく、リハビリの順序も一人一人違うため、その方にあった選択をしていく事が重要です。

膝関節における転がり・滑り 膝の曲げ伸ばし関節の動きには「転がり・滑り」が重要となります。 大腿骨・脛骨の運動 膝のロッキング膝を曲げる際、脛骨の前方移動・大腿骨の後方移動が起こります。 坐骨神経 大腿神経と坐骨神経筋肉に左右されやすい膝は、神経促通が治療のカギとなります。

検査と治療の紹介と症例報告

Physical Test & Treatment & Case Report

【症例1:膝の可動域制限 正座が出来ない】

 
膝の運動障害には必ず可動域制限や神経障害が混ざっています。
正座が出来ないという症状でも、大腿四頭筋の伸長制限で起こっている場合や
神経障害によって関節の可動域が制限されている場合など原因は様々です。 
 
80代 女性
主訴:正座が出来ない
 

【症例2:梨状筋の筋出力低下による膝の痛み】

 
 
ランニング障害として腸脛靭帯炎(ランナー膝)やシンスプリントが有名ですが、 膝内側の痛みを起こす方も非常に多いです。
原因として多いのが梨状筋の出力低下により運動連鎖が上手くいかず、
膝に捻じれを起こす状態です。
治療の流れと共に説明しています。

【症例1:膝の可動域制限 正座が出来ない】

 
膝の運動障害には必ず可動域制限や神経障害が混ざっています。
正座が出来ないという症状でも、大腿四頭筋の伸長制限で起こっている場合や
神経障害によって関節の可動域が制限されている場合など原因は様々です。 
 
80代 女性
主訴:正座が出来ない
 

【症例2:梨状筋の筋出力低下による膝の痛み】

 
 
ランニング障害として腸脛靭帯炎(ランナー膝)やシンスプリントが有名ですが、 膝内側の痛みを起こす方も非常に多いです。
原因として多いのが梨状筋の出力低下により運動連鎖が上手くいかず、
膝に捻じれを起こす状態です。
治療の流れと共に説明しています。
膝の障害に関してのブログをまとめました
膝は股関節の影響を強く受けるため、こちらもご参照ください。

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