リラクゼーション

 
長時間のパソコン作業などのデスクワークでは、頚部・肩関節周りの負担が大きくなってきます。
これは、自身より前での作業になるため、必然と「肩関節の内巻き→猫背」の方向に姿勢が崩れていってしまう事が多くなるからです。

猫背の状態が長く続くと、背部の筋肉の動きが悪くなってしまい、肩甲骨の動きを阻害するようになります。
すると、肩甲骨は肩関節を動かすために重要な部位となるため、

・肩周り、背中の張りが強い
・肩が上がらない
・上を向くのが辛い

など、頚部・肩関節周りの症状に加え、肘関節の動きの障害など上肢の問題に広がる可能性もあります。

また、スマートフォンやipadなどの長時間の使用で、「ストレートネック」と言われる症状も起こってきます。
これは、頚部の生理的前弯が失われる事で頭部の重さを頚部のみで支えなければいけなくなり、結果として筋肉へのストレスが増大していきます。

すると、
・首が回らない、動かすと痛い
・頭痛の頻度が増した

など、頭部〜頚部への悪影響が出てきます。
 

 
腰部や股関節は、座位や立位で上体を支えるために重要な部位となります。

不良姿勢の代表でもある「猫背」では、骨盤が後傾することで腰部が丸くなっていきます(椅子に浅く座って背もたれに寄り掛かるなど)。

すると、広背筋(腰部)へのストレス増大と股関節周りの過緊張へと繋がり、最悪の場合「ぎっくり腰」などを引き起こす要因となります。

また、座位における日常生活や仕事環境での身体バランス
・仕事や食事中の身体の向き
・足を組む動作
・頬杖

立位時での身体バランス
・扉に寄り掛かる
・吊り革に掴まる
・休む姿勢(片足体重)

など、左右差が生じ易いものは多々あります。

この状態が長く続くことで身体への過剰ストレスとなり、疲労感など不調を起こす要因となってきます。